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2006年10月 1日 (日)

【番外編 13】紅

秋といえば、紅葉ですね。
ということで、今回の番外編は「紅」です。

愛嬌紅(あいきょうべに)
演劇で、役者が耳たぶにつける紅。
また、女性が目じりや耳たぶにかすかにさす紅。

青紅葉(あおもみじ)
赤く色づく前のカエデ。
襲(かさね)の色目の名。表は青、裏は朽葉(くちば)。

天が紅(あまがべに)
夕焼け雲。訛って「
おまんが紅」とも。音の類似から「尼が紅」とも書く。
「下紅葉空にうつすや天が紅/玉海集」

唐紅・韓紅(からくれない)
舶来の紅の意。
濃い紅色。紅色の美しさをほめていう場合が多い。

「千早ぶる神世もきかず竜田川唐紅に水くくるとは/古今(秋下)」

雁来紅(がんらいこう)
雁の来る頃紅(あか)くなることから、ハゲイトウの別名。
秋の季語。

紅の塵
「紅塵」の訓読み。浮世の塵。世俗の中。

「苔ふかき緑の洞ぞ紅の塵のほかなるすみかなりける/新撰六帖 1」

紅の涙
「紅涙」の訓読み。並々ならぬ悲しみや感動のために流す涙。血の涙。

「朝に見て夕に遅なはる程だに紅の涙を落とすに/宇津保(俊蔭)」

紅の文
紅の筆で書いた文。恋文。

「幾かへりそめて色濃き紅の文見しあとも今はたえつつ/新撰六帖 5」

紅の筆
紅色の軸の筆。女性が用いた。転じて、恋文。

「ふみそめて思ひ帰りし紅の筆のすさびをいかで見せけむ/金葉(恋上)」

紅雨(こうう)
赤い花の散るさまを雨にたとえていう語。

「落花、乱点して紅雨の如く/日本風景論(重昂)」
春、花に降りそそぐ雨。

紅玉
赤色の鋼玉。ルビー。
美しい女性の肌のたとえ。

「紅玉の膚(はだえ)消えて/太平記 6」

紅涙(こうるい)
女性の流す涙。美人の涙。
「紅涙をしぼる」
悲しみの涙。血の涙。血涙(けつるい)。

「虎口の讒言によてむなしく紅涙にしづむ/平家 11」

白紅(しろくれない)
半分は白く、半分は赤く染め分けた水引。

紅差し指
口紅をつけるのに用いたのでいう。くすりゆび。

紅葉傘(もみじがさ)
「あめふればかさとり山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞてる/古今(秋下)」から、日傘。

紅葉月(もみじづき)
陰暦九月の異名。

紅葉鳥(もみじどり)
鹿の異名。

紅葉の橋
「天河紅葉を橋に渡せばやたなばたつめの秋をしもまつ/古今(秋上)」による、天の川に渡す橋。
「星あひの夕べ涼しき天の川紅葉の橋を渡る秋風/新古今(秋上)」
京都、東福寺の「通天橋を思い浮かべます。
谷に架かる橋を渡ると、眼下に紅葉が広がり、まさに紅葉の橋。
もう一度見たい紅葉です。

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